3歳以降になると自分の意見を言うなど、親とのコミュニケーション密度も高まっていきます。
自分で歯磨きをできるよう教えてあげ、歯に対する意識を高めるようすることが重要です。また、お母さん・お父さんが仕上げ磨きをすることで、磨き残しがないようにしましょう。

小学校に入ると、乳歯から永久歯への生え替わりが始まります。
めまぐるしくお口の中の状態が変わっていきますので、しっかりと歯磨きをするよう気をつけてあげましょう。奥歯の溝を埋めて虫歯を防ぐシーラントを歯科で受けるのもお勧めです。さらに、この時期だからこそできる矯正治療（床矯正）もありますので、歯並びが気になる場合は早めに相談しておくと良いでしょう。

中高生になれば当然一人で歯磨きをして、自分のことは自分で管理するようになっていきます。
しかし、磨き残しがある方もたくさんいますので、定期的に歯科検診を受けて、その時にブラッシングの指導も受けるのが良いかと思います。10代後半になってくると親知らずが生えてくる子もいますので、必要に応じて抜歯することも重要です。

成人した後は、虫歯と同じかそれ以上に歯周病の予防が大切です。
歯周病は、歯を失う原因第1位になっていますので、歯磨きをきちんと行うのはもちろん、定期的に歯石を取り除くことも必要です。この時期にどれだけ歯のケアをするかで、将来の歯の本数が変わっていきます。

妊娠中はホルモンバランスの影響で、歯周病になりやすい傾向にあります。
生まれてくる赤ちゃんのためにもお口の中はきれいにしておくようにしましょう。なお、妊娠してからクリーニングすることも可能ですが、妊娠を考えている方は、できるだけ先にお口のケアをして、虫歯等があれば治療しておくのがお勧めです。

老齢期のQOLは、歯がどれだけ残っているか、あるいは入れ歯やインプラントで快適に噛める状態になっているかで大きく変わってきます。
抜けたまま放置している歯がある方、合わない入れ歯を我慢して使い続けている方は、早めに改善するようにしましょう。美味しい食事を、いつまでも楽しんでいただければと思います。